なぜ眠くなるのか ~脳と体を休ませるために体温を下げる~
薬師のコラム
2017年06月13日(火)
疲れた時、夜お布団に入ると、寒い時、おなかいっぱいの時、
人は眠くなりますが、そもそも眠くなる仕組みを知っていますか?
実は、眠りは体温と密接に関係しています。
私たち、人間は基本的に夜になると眠くなりますが、
その時に体温が大きく変化しています。
眠くなる時、なんと1度ほど体温が低下する。
それも急激に。
これは脳からの指令で体温が低下すると、人間は眠くなるように
なっているのです。
この体温とは、体の表面の温度ではなく、直腸で測る「深部体温」の
ことであり、意図的に冷やすことが難しい体温のことを指します。
では、体をどうやって冷やしているのでしょうか?
それに使われるのは、「血液」です。
冷たい血液を体中に流すことで体温を下げています。
血液を冷やす?どうやって?
そう思われるかもしれません。その役割を担っているのが、、、
「手足」です。
手足は体のほかの所と比べ皮膚が薄く、外の空気の影響を受けやすいのです。
眠くなっている時には、この手足の血流が増え、体の熱を外に放っているのです。
そのことで体温を急激に下げ、眠りに入ることができるようになります。
眠る前に「何だか手足がポカポカするな」と感じたことはありませんか?
それは血行がよくなることで熱を発散し、体温を下げ、眠りの準備に入っていたからなのです。
ちなみに、コタツにはいって眠たくなる人は冷え性の方が多く
これはコタツで体を温めてあげると血流がよくなり、
ようやく手足から熱を逃がしやすくなるためにウトウトなるのです。