胃腸に優しい食事とは。【2】

薬師のコラム
2017年02月03日(金)

前回、胃腸に優しい食事の条件が解ったところで、胃腸に負担をかけない食べ物を紹介していきます。ただ食べるというだけでなく、しっかりと栄養をとれることも重要です。

 

体力が弱っているときほど胃腸の調子は悪くなっていくので、しっかりと栄養をとりましょう。

おかゆなどに代表される「よく煮たもの」は流動食と言われ、噛む労力がかなり抑えられ、飲み込んでも消化に良い料理です。そして果物なども弱った体に効果的な栄養素が補給できます。特にバナナ、りんご、桃などは軟らかく、りんごはすりおろしても良いと言う万能ぶりです。風邪のときにりんごや桃などを食べた経験がある方もいるのではないでしょうか? 胃腸が弱っている時は、タンパク質や炭水化物をしっかりとって胃腸の改善を図ることが大事です。胃腸に優しい食材をとれる栄養素別に紹介しておきます。

 

 

【栄養別】胃腸に優しい食材

 

□タンパク質

・湯豆腐

・タラ、カレイなどの身の柔らかい白身魚(はんぺんやすり身もおすすめ)

・鳥のささ身 ・鳥のひき肉、そぼろ ・火を通した卵(半熟卵など)

 

□炭水化物

・おかゆ

・うどん

・にゅうめん

・蒸しパン

・ふかしいも(じゃがいも使用)

 

□ミネラル

・長いも(とろろならなお良し)

・ほうれん草

・青菜

・小松菜

・キャベツ

・バナナ

・りんご(すりおろしても○)

・桃

 

野菜はもちろん必要な栄養素を含む食べ物なので、食事には不可欠です。野菜をとる場合は、食物繊維が多く含まれている茎の部分は避け、葉っぱの部分を選んで食べましょう。

乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が含まれるヨーグルトなどの食べ物も胃腸に優しいものとしてオススメです。食物繊維を避けた食事になるので、便秘がちにならないように、乳酸菌を含む食事を意識しておくと良いでしょう。

 

 

もちろん水分も必要ですので、スポーツドリンクお白湯などで適度に水分補給を行ってください。冷たいものは胃腸を刺激するので常温などが良いでしょう。 胃腸は人間が生体活動を行うのに必要な栄養素を吸収する器官なので弱ってしまうと、それだけ体の機能が低下することに繋がります。胃腸の健康に気を使うことを忘れないようにしましょう。

 

油の多いものやアルコール、カフェインなど刺激の強いものを避けつつ、胃腸に優しい食事を心がけてください。 消化に良いもの、刺激の少ないものなどを選びながら、胃腸に負担のかからない食事と言うものはそれほど難しくはないです。胃腸は加齢や乱れた食生活などで弱りやすく、健康を阻害する要因にもなりやすいものです。

 

日頃から胃腸に優しい食事を心がけ、胃腸をいたわってあげてくださいね。